Netflix『大洪水』難解で意味不明だけど面白い理由とは?

作品タイトル

「難解だけど面白い映画を探している」「映像がすごい作品が見たい」「マトリックスみたいなSFが好き」そんなあなたに、Netflixで話題の映画『大洪水』をおすすめします。

2025年12月19日に配信開始されたこの作品は、配信開始後わずか3日で視聴数2,790万回を記録し、グローバルTOP10映画(非英語)部門で1位を獲得した大ヒット作です。しかし、評価は極端に分かれており、Filmarksでは平均2.9/5点という結果に。

「難解で意味がわからない」という声がある一方で、「面白いけど難しい」「解説を読むと評価が変わる」という意見も。いったいこの映画のどこが難解で、どこが面白いのか。この記事では、ネタバレを含めて詳しく解説していきます。

※この記事にはネタバレが含まれます。未視聴の方はご注意ください。

目次

「大洪水」の基本情報

あらすじ(ネタバレなし)

大規模洪水により地球が水没し、人類が滅亡の危機に直面しています。AI研究者のアンナは「人類存続の鍵」を守りながら、幼い息子ジャインとともに沈みゆくアパートに取り残されてしまいます。

人類の希望を守るため派遣された民間警備員ヒジョが救助に向かいますが、アパート内は混乱と暴力が渦巻いており、予想外の脅威が立ちはだかります。アンナは息子を守るため、そして人類の未来のために、極限のサバイバルを繰り広げることになるのです。

一見すると災害パニック映画のように見えますが、実はもっと深い物語が隠されています。

配信情報

項目内容
配信開始日2025年12月19日
ジャンルSF、アクション、ヒューマンドラマ
視聴時間108分(1時間48分)
主演キム・ダミ(アンナ役:AI研究者)
共演パク・ヘス(ヒジョ役:民間警備員)、クォン・ウンソン(ジャイン役:アンナの息子)
監督・脚本キム・ビョンウ
配信サービスNetflix(世界独占配信)

相関図で整理する『作品タイトル』

物語の内容を読み取れるため、視聴後の振り返り用としてご覧ください。

主要人物相関図
相関図プレビュー – 見たログ
← 図を横にスクロールしてご覧ください →
        graph TD
            %% --- デザイン定義(見たログ専用) ---
            classDef main fill:#5a4474,stroke:none,color:#ffffff,font-weight:bold;
            classDef enemy fill:#ffffff,stroke:#9E2A2B,stroke-width:1.5px,color:#333;
            classDef sub fill:#ffffff,stroke:#d1d5db,stroke-width:1px,color:#555;
            classDef key fill:#ffffff,stroke:#1F8A9E,stroke-width:1.5px,color:#333;

            %% ノード定義
            Anna("アン・ナ
(キム・ダミ)"):::main Heejo("ヒジョ
(パク・ヘス)"):::key Jain("ジャイン
(クォン・ウンソン)"):::key %% 研究組織・その他 Hyeonmo("イム・ヒョンモ
(チョン・ヘジン)"):::enemy Hwiso("イ・フィソ
(パク・ビョンウン)"):::sub Gawon("シン・ガウォン
(イ・ハクジュ)"):::sub Jisu("イ・ジス
(チョン・ユナ)"):::sub %% 関係性 Anna -->|守り抜く| Jain Jain -->|実はAI / 人類の希望| Anna Heejo -->|救助 / 監視| Anna Anna -->|協力 / 不信感| Heejo Hyeonmo -->|プロジェクト責任者| Anna Hyeonmo -->|指令| Heejo Hwiso -->|研究員 / 協力者| Anna Gawon -->|夫| Anna Anna -->|救助| Jisu %% サブグラフ(グループ化): ダーウィン・センター(シミュレーション管理側) subgraph Darwin["ダーウィン・センター"] direction TB Hyeonmo Hwiso Heejo end
ムラサキ

視聴後にまた来てね。

見どころ①:映像の迫力とキム・ダミの演技

まず最初に、この映画の映像の迫力は本当にすごいです。水没するアパート、迫りくる洪水、極限状況でのサバイバルシーン。これらの映像は、災害映画として期待する人を満足させるクオリティです。

そして何より、主演のキム・ダミの演技が素晴らしい。これまで『The Witch 魔女』や『梨泰院クラス』などで印象的なキャラクターを演じてきたキム・ダミですが、今回は「典型的な母親ではなく、本能的な愛」を表現しています。

アンナというキャラクターは、AI研究者でありながら、息子を守る母でもある。その複雑な立場を、キム・ダミは現実的で足の着いた人物として演じています。特に、息子ジャインを守ろうとする母の本能が、何度も繰り返される状況の中でどう変化していくのか。その感情の移り変わりが、演技でしっかりと伝わってきます。

一方で、息子のジャインにイライラする視聴者も多いようです。確かに、極限状況で母親を困らせる行動を取る場面もあり、ハラハラさせられます。でも、それがこの映画の重要な要素でもあるんですよね。

パク・ヘス演じるヒジョも、強い存在感を放っています。AIプログラムながら人間性を獲得していくヒジョの変化が、物語の核心に繋がっていきます。

見どころ②:難解だけど面白いストーリー構造

ここから、この映画が「難解で意味不明」と言われる理由について触れていきます。

まず、この映画の最大の特徴は「ジャンルが途中で変わる」ことです。序盤は完全に災害パニック映画として始まります。洪水が迫り、アパートから脱出する。ツイスターや2012のような災害映画を期待していた人にとっては、ここまでは満足できる内容です。

しかし、中盤から急激にSF要素が前面に出てきます。しかも、その説明がほとんどない。セリフで丁寧に解説されることがなく、視聴者に「察させる」構成になっているんです。

さらに、同じシーンが何度も繰り返されます。洪水の場面が何度も繰り返され、それが現実なのか仮想空間なのか曖昧になります。頭の整理が追いつかなくなるのも当然ですよね。

でも、実はこの「難解さ」こそが、この映画の面白さでもあるんです。マトリックスが好きな人なら、この感覚にハマるかもしれません。シミュレーション内でのループ、現実と仮想の境界が曖昧になる感覚。まさにマトリックス的な世界観です。

※※※ここからネタバレ注意※※※

物語の核心に触れる内容を含みます。未視聴の方はご注意ください。

見どころ③:タイムループ・シミュレーションの核心

実は、主人公アンナが経験している「洪水からの脱出劇」は、現実ではなく、AIが「感情エンジン」を開発するために設計されたシミュレーションだったのです。

アンナはAI研究者で、感情エンジンを構築するため、AIの息子ジャインを育てながら研究していました。研究組織は何万回も同じ日を繰り返させることで、アンナから「母性」というデータを引き出そうとしていました。

アンナのTシャツに表示される数字「21,499」は、彼女がシミュレーション内で死と復生を繰り返した回数です。これは約60年分に相当します。何度も失敗し、リセットされながらも、アンナはジャインへの約束「クローゼットに隠れてて。必ずママが迎えに行くから」を守り続けます。

この設定が、この映画を「難解」にしている最大の理由です。序盤から中盤にかけて、視聴者は「これは災害映画だ」と思い込んでいます。でも実は、すべてがシミュレーション内での出来事だった。この大どんでん返しが、理解を難しくしているんです。

でも、この設定こそが、この映画の深さを作り出しています。AIが「自己犠牲を伴う無条件の母性」という非合理的な感情を完璧に学習する。何度ループしてもアンナは息子を助けようとする行動を繰り返し、その過程で本物の愛へと昇華されていきます。

最終的にアンナとジャインは、感情を獲得した新人類として、滅びゆく地球から「新しい次元」へ移行します。これは現実世界への帰還ではなく、デジタルな楽園への移行を象徴しています。

ラストシーンの意味を理解すると、この映画のテーマが見えてきます。「人間らしさとは何か」「愛はプログラムできるのか」という哲学的な問いを、観る側に残す作りになっているんです。

こんな人におすすめ

この映画は、純粋な災害パニック映画を期待している人には、少し違和感があるかもしれません。序盤は災害映画として楽しめますが、中盤からSF要素が強くなり、期待と違うと感じる人もいるようです。

  • マトリックスが好きな人:シミュレーション内でのループ、現実と仮想の境界が曖昧になる感覚。まさにマトリックス的な世界観を楽しめる作品です。
  • 考察が好きな人:難解だからこそ、解説を読んだり、何度も見返したりして理解を深めていく楽しみがあります。Filmarksのレビューでも「解説を読んで理解すると評価が変わる」という声が多く見られます。
  • キム・ダミが好きな人:これまでとは違う、母としての役を演じるキム・ダミの新しい一面が見られます。『The Witch 魔女』が好きだった人にも、同じくキム・ダミの演技を楽しめる作品としておすすめできます。

視聴者の反応・評価まとめ

記録的な大ヒット / 海外での評価

配信開始後わずか3日で視聴数2,790万回を記録し、グローバルTOP10映画(非英語)部門で1位を獲得。54カ国で1位、93カ国でTOP10入りを果たしています。世界的な大ヒット作であることは間違いありません。

日本での評価

日本での評価は賛否両論です。Filmarksでは平均2.9/5点で、5,110件のレビューのうち43%が2.1~3.0点、33%が3.1~4.0点という結果になっています。

多い反応:

「難解」「意味がわからない」という声が多く見られます。「わけが分からないまま終わった」「途中から方向が変わり残念になった」「ツイスターみたいな災害映画だと思ったが全然違った」といった感想があります。

一方で、「面白いけど難しい」「難解だけど面白い」という肯定的な評価も。「解説を読んで理解すると評価が変わる」「新しい試みとして評価できる」という声も見られます。

評価が極端に分かれる理由は、期待値のズレにあります。多くの視聴者が「災害映画」を期待していたため、中盤からSF要素が強くなったことに戸惑いを感じたようです。

実際には、この作品は単なる災害パニック映画ではなく、人間の”感情”に焦点を当てたSFドラマです。AIに「感情エンジン」を搭載するために、母親アンナが何万回ものシミュレーションを繰り返す物語。母性と愛がテーマとなっています。

キム・ダミ自身も、脚本を「数式のように難しい」と評し、撮影中は毎日1時間以上監督と議論していたと語っています。主演俳優でさえ難解と感じる作品だったんですね。

まとめ

Netflix映画『大洪水』は、難解だけど面白い作品です。序盤は災害パニック映画として楽しめ、中盤からはSF要素が強くなり、タイムループ・シミュレーションの核心に触れていきます。

映像の迫力は本当にすごく、キム・ダミの演技も素晴らしい。でも、ストーリーが難解で、理解するには解説が必要かもしれません。

評価は賛否両論ですが、解説を読んで理解すると評価が変わる作品でもあります。難解だからこそ、何度も見返したり、考察を深めたりする楽しみがある。そんな作品です。

もしあなたが「難解だけど面白い映画」を探しているなら、ぜひ一度視聴してみてください。映像の迫力と、深いテーマに触れることができるはずです。

ムラサキ

韓国版マトリックス系。

Netflix『大洪水』公式ページ

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